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歯周病

歯周病治療の流れ

歯周病のメカニズム

歯周病とは

歯周病とは、歯の周りにある歯茎と歯を支えている骨に歯周病のばい菌がついておこる病気です。
虫歯になると、しみてきたりズキズキしたりしますが、歯周病は歯に穴があいたり、痛みがひどくなることがあまりないので、自分では気がつきにくい病気でもあります。

歯周病の原因

歯と歯茎の間には誰でも歯周ポケットと呼ばれる溝があります。
そこに、食べ物のカスがつまったり、磨き残しが溜まってきたりすると、歯周病のばい菌が集まりどんどん増えていきます。
ばい菌が増えてきて歯茎につくと、歯茎が赤くなり、腫れてきます。
この状態を"歯肉炎"と呼びます。
少し触ると腫れた歯茎から出血しやすくなります。
これをほっておくと腫れた歯茎と歯の間に深い溝ができ、さらにばい菌が奥で増え骨にまで達します。
そうなると、今度は歯を支えている骨を溶かし歯の土台がどんどんなくなってくるのです。
この状態を"歯周病"と呼びます。
土台がなくなれば、支えが弱くなるので歯はぐらぐらゆれてきます。
歯が、ぐらぐらしてくると、食事をするたびに歯が動いたり、痛みが出たりするので、うまく食事ができなくなりますし、食事をすることがいやになってしまいます。
早めの発見と治療が大切です。

歯周病の原因

妊娠と歯周病の関係

妊娠する前は何ともなかったのに、妊娠してから歯ぐきの腫れがでてくるのはなぜ?
それは、妊娠中のホルモンが、歯周病のばい菌を活発化させてしまうからです。
出産すると落ちつくのですが、妊娠をくり返したり、高齢での妊娠の場合、歯ぐきの腫れがひどくなる事もあります。また、最近では、早産や、低体重出生児の原因になるとも言われています。

タバコと歯周病の関係

喫煙者の場合、歯茎の中の毛細血管が細くなるので、血行が悪くなります。
さらに、歯茎の免疫力が低下し、ばい菌が体に入りやすくまります。
よって、タバコを吸わない方に比べて歯周病になりやすく、症状も進みやすいです。
そのため、歯周病の早期発見と治療のために、できれば禁煙が大切です。

糖尿病と歯周病の関係

歯周病が、糖尿病そのものをひきおこすわけではありませんが、歯周病によって生じた炎症により、血液中の糖の分解を妨げます。
そのため、糖尿病が悪化していきます。
しかし、歯周病をきちんと治療することにより糖尿病も改善され、また血糖値の改善にもつながります。

治療方法

『一番大切なのはお家での歯磨きです。』

歯周病の原因は磨き残しや、食べカスにつくばい菌なので、それを毎日取りのぞくことが大切です。
自分では磨いているつもりでも磨きにくいところも出てきます。
まずは、自分が磨き残してしまっているところをチェックして、上手に磨けるように練習をしていきましょう。

治療方法

■ 歯石取り

歯石とは、食べカスや磨き残しにつば(唾液)の中のカルシウムがくっついてカチカチに硬くなったものです。
早ければ2週間くらいでチョークのような硬さになり、2~3カ月で、硬く石のようになります。
歯石の表面はざらざらしているので、ばい菌がつきやすくなり、より歯周病になりやすくなります。
歯石を取り除くことで、歯磨きをしやすくして、ばい菌もつきにくい環境にします。
オリーブ歯科クリニックでは、歯ぐきの上の歯石と、歯ぐきより下の方についている歯石をわけて取ります。

■ 定期健診

歯周病は繰り返しなる病気です。
治療後の状態を維持しているのか、また進行していないのかをチェックすることが大切です。

■ 初めての方

初めての場合、お口の中のばい菌をチェックし、お口の中の写真を撮ります。
そして、歯みがきの状態もチェックします。歯ぐきが腫れていると、歯石を取るのに出血もあり、痛みも強いと治療がしにくいのです。また、歯石を取っても、自分でのケアができないとまた後戻りしてしまいます。そのため、ブラッシング指導もしっかり行っていきます。

※受付は終了時刻の30分前までとなっております。